PR

心を整えたい人におすすめ「嫌われる勇気」

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

嫌われる勇気(著者:岸見 一郎、古賀 史健、出版:ダイヤモンド社)」

この本が出版された当時、ベストセラーとして書店に並んでいるのを見たことはありましたが、読んだのは最近になってからのことです。
今頃になって、なぜ読もうと思ったのか。それは、私自身の置かれた状況のせいでした。

この本を手に取った時の私は、物事を全てネガティブに受け止め、『どうせ〇〇なんだ』と、ネガティブ思考にとらわれていました。
そのことを指摘してくれた女性との出会いが、この本を手に取るきっかけを作ってくれたのです。
今でもネガティブ思考に陥ることは多々あります。その度に、この本のことを思い出し、実行することにしています。

この本「嫌われる勇気」は、誰かの心を知るためではなく、どこまでも自分の心と向き合い、整えたいと思っている人におすすめの本です。
いろいろなことに気づかせてくれる本ですが、その中でも、私が特に影響を受けたことを、ここにご紹介したいと思います。

悩みは全て対人関係の悩みである

私の悩みとは

私の悩みは、本業における人間関係でした。上司や経営層との関係、携わる業務内容、同じ業務に携わる同僚との関係、他部署との連携、顧客との関係、その中での自分の立場と立ち回り。
全てにおいて『ダメなやつ』と思われていると感じ、『居場所がない』という思いが強く、そして大きくなっていました。

承認欲求は自己中心的

当時の私は、他人からどう見られているか、どう思われているかということに囚われていたのです。
その影響は本業にとどまらず、プライベートな人間関係の中でも、相手からどう思われているかを強く気にするようになっていました。
「どうせダメなやつだと思っているはずだ」と卑屈な考え方をするようなこともありました。
自己肯定感が低いとか、承認欲求が満たされないという話しを聞いた事があると思いますが、まさにその様な心境だったのです。

しかし、この本の中で、承認欲求は自分にしか関心を持たないという点で、自己中心的だと言っています。
周りから認められないことで傷つきたくないと思っているのと同じことで、結局のところ、自分の事しか見ていないのです。私は自己中心的な人間になっているのだと気づかされました。

課題の分離

私の心を整えるのに、1番参考になったのは、この「課題の分離」と言う考え方でした。
相手がどう思うかは相手の課題であり、私の課題ではないと思うことで、自分の心がずいぶんと軽くなったように思います。

例えば、上司は人事評価のために、私を評価する立場にあります。
良い評価を受けたいと行動することは私の課題です。しかし、自分を評価するのは上司や周りの人たちだけではありません。自分自身でも自分の評価をしています。
この時、自分の評価が高いか低いかというのは、誰と比べているのでしょう。
私は、周囲の優れた人たちや、存在しない未来の自分と比較しようとしていたようです。その結果、自分で自分を低く見積もってしまい、ネガティブ思考を加速させていたのです。

実際の人事評価は上司が行う課題であり、私の課題では無いのだから、必要以上に自己評価をする必要はなかったのです。
また、周りと比較することは、他人の価値観に従って生きているのと同じであり、不自由な考え方です。
周りの評価は周囲の人の価値観によって行われます。自己評価は、自分の価値観で行われるものであるため、その評価は自分の中で完結されます。
つまり、過去の自分と今の自分を比較して評価することが「自己評価」なのです。
こうして「課題の分離」を行うことで、人間関係の絡まった悩みをシンプルに可視化し、整理し、対応することができるようになりました。

まとめ:その悩み、誰かと比べるのを辞めれば、悩みではなくなる

悩みは全て対人関係の悩みである。自分の悩みをよく考えてみたら、全て相手がいるという事に気がつきました。
そして、自分には変えられない相手のことで悩んでいる事が多い事にも気がつきました。

例えば、私が感じていた『ダメなやつ』と思われているのではないかという悩みは、相手の感情であり、私が変えることはできないものです。
更に言うと、誰と比べているんだという話です。他の同僚と比べて優劣をつける事も、相手が考える事なのです。
自分の比較相手は、周囲の誰かではなく、過去の自分でいいのです。
課題を分離して考えると、「そう思う人もいるだろうな」程度で終わらせる事ができました。

嫌われる勇気」を読んで、私が得たものは、周囲と比べられているという事を自分の価値観にしない事です。
他人の価値観に従うのではなく、自分の価値観を高める事に集中していいんだという気づきが、私のネガティブな思考を和らげてくれました。
未だにネガティブ思考が先行して落ち込む事もありますが、立ち直るのも早くなったように感じます。

あなたの悩みも対人関係の悩みで、誰かと比べているのではありませんか?
その悩み、誰かと比べるのを辞めれば、悩みではなくなります。

嫌われる勇気」は、悩みに押し潰されそうになっている人の心を軽くしてくれる。そんなおすすめの1冊です。

タイトルとURLをコピーしました