サラリーマンの働き方「報連相編」
報告、連絡、相談の頭文字をとって「報連相」
俺は、この報連相が苦手だ。もっとしっかり報・連・相しろよ!って何度も言われてきた。
だけど、この報連相を完全にマスターしている人っているのか?誰に対しても抜かりなく、正しく報連相できてるって人は存在するのか?
なぜ、俺がこんなことを思うのかって?
それは、俺自身もそうだし、周りの人を見ていても、報連相ってそれでいいのか!って思うことが度々あるからだ。
同じような経験をしている人も多いと思うけど、俺と一緒に報連相について考えてみて欲しい。
わからない事は直ぐに相談しろ!
新入社員の頃、そして新しい部署に移動したばかりの頃、それから新しい事に挑戦する時というのは、当たり前だけど知らない事だらけだ。
そんな時、周りの人からは「わからないところがあったら、なんでも聞いてね」と優しい言葉を掛けてもらえる。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥という言葉もある。
だけど、何を知らなければいけないのかがわからないと、質問をする事もできない。
俺が不動産営業に転職したばかりの当時の話を紹介しよう。
入社して1ヶ月くらいした日のこと、一組のお客さんからの電話を取った。チラシに載っている新築戸建が見たいと。
価格は4,500万円くらいだったかな?周りの新築戸建も同じくらいの価格帯で販売されていたから、高くも安くもないと思ってた。この時点では、まだ「見たい」なので、取り敢えず内覧してもらう事にした。
その場で即決とはいかなかったけど、内覧してもらった日の夜、そのお客さんから、「買うことに決めたよ」と電話をもらった。俺は、初めての経験に舞い上がったね。『よっしゃー!』ってなったね。で、その後、何すれば?
周りにいた先輩社員が、これを聞けってメモを渡してくれて、更に電話中、横から筆談であれこれと指示してくれました。電話を切った後も、書類やら何やら準備を手伝ってもらって、あの時は本当に助かったなぁ。ただし、この話にはオチがある。
申込書を郵送で貰い、値下げ交渉を纏めて契約締結日の前日。お客さんと連絡が取れなくなった。契約当日も連絡がないし、結局現れなかった。
数日後、やっと連絡取れたと思ったら、「あぁ、もう新築マンションを買っちゃったから」という返事が。
結果を上司に報告したら、「そのお客さんにちゃんと聞かなかったお前が悪い!」って怒られました。
買うことに決めましたっていうお客さんに、他にも交渉中の物件があるかどうかを聞くとか、新人にわかるわけないだろー!
なんでも相談するな!
さて、報告も連絡も相談も、自分のためだけではなく、相手のためでもあるって事はわかるよね。特に報告は!
で、意識的に細かく話そうと思って、この件はああで、その件はこうでって話すんだけど、こんな返事をされたらどう思う?
「だから何?」
報連相が悪いって怒るくせに、話したらこんな返事ってなくない?
俺はそんな返事を返す先輩や上司になりたくないって思ったよね!
だけど、逆の立場になってみると、似たような返事を返したくなる事もある。ある後輩社員から質問を受けたんだけど、その内容がそうだ。
「先輩、今、お客様から質問されたので教えて欲しいんですが、非常用って刻印されているボタンがあるんですけど、非常時に押していいんですか?って言うんです。押していいって答えても大丈夫ですか?」
何のためのボタンか、その意味を考えれば答えは一つだよね。わざわざ聞かないと答えられないのはなんで?
俺が興味あることだけでいいから!
これは俺の先輩社員からのアドバイスだった。だから何?って言った先輩ね。
ある日の午後、先輩がお客さんK氏の携帯に電話したが出なかったため、留守番電話に折り返しの電話をして欲しいと残し、電話を切った。その様子は、俺も見ていたけど、何の要件かまでは知らされてない。その先輩が帰るまで、折り返しの電話もなかった。
そして翌日の朝、「昨夜、K氏から電話はあった?」と聞かれ、俺は「いいえ」と答えた。すると、
「なんで俺から聞くまで言わないんだよ!留守電にメッセージ残したんだから、折り返しの電話があったのかなかったのか、俺が気にしてるって事くらいわかるだろ!そのくらい察して、報告なり連絡するのが当たり前なんじゃないの?ほんと、報連相が出来ないやつだな!」
と怒られた挙げ句、半日無視された。
これらの事から俺が学んだのは、関心の有無によって報告、連絡しなければいけない内容とタイミングが違うってこと。相手が何に興味を持っているか、察する洞察力が必要って事だ。
もしも報告、連絡、相談のことで怒られたとしたら、相手を察する洞察力が足りなかったと思おう。かなり、難しい事だと思うけど…。
それでは、また。



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