「防災は備えがすべて!今日から始める災害対策の第一歩」
1. はじめに:災害に備えていますか?
地震や台風、洪水、火山の噴火など、自然災害は世界中で発生しており、その多くが私たちの生活に大きな影響を与えています。
これらの災害は予測が難しく、一瞬にして日常を変えてしまう力を持っています。
たとえば、2024年1月1日に発生した「2024年能登半島地震」では、石川県志賀町で震度7を観測し、多くの家屋が損壊するなど深刻な被害が発生しました。
このような災害は避けることができませんが、事前の備えによって被害を軽減し、自分や家族の安全を守ることが可能です。
そのために重要なのが、「自宅の安全性を把握し、必要な対策を講じること」です。
特に建物の耐震性を確認することは、災害対策の基本中の基本です。
2. 耐震基準と等級を理解しよう
建物の耐震性を評価する際には、「耐震基準」と「耐震等級」の2つが重要です。
- 耐震基準
- 日本では1981年に「新耐震基準」が導入され、震度6強~7の地震でも建物が倒壊しないことを目標としています。
- しかし、新耐震基準を満たしている建物でも、年数が経過する中で地震を経験している場合、耐震性能が劣化している可能性があります。そのため、定期的な耐震診断が重要です。
- 耐震等級
耐震等級は、建物の耐震性能を客観的に評価する指標で、1から3までの等級があります。- 耐震等級1:建築基準法の最低基準で、震度6強~7の地震で倒壊しない性能。
- 耐震等級2:等級1の1.25倍の耐震性能。主に学校や避難所で採用。
- 耐震等級3:等級1の1.5倍の耐震性能。警察署や消防署などの防災拠点で採用。
耐震等級は建物購入時やリフォーム時に確認でき、特に新築や中古物件の購入を検討している方には重要な指標です。
3. 今日からできる小さな防災行動
防災対策は一度にすべてを完璧に行う必要はありません。まずは以下のような小さな一歩から始めてみましょう。
- 耐震性能の確認:自宅が耐震基準を満たしているか、耐震等級はどうかをチェック。必要に応じて耐震診断や補強工事を検討。
- 非常持ち出し袋の準備:リストを作成し、少しずつ必要なものを揃える。
- 家具の固定:家具や家電の転倒防止対策を行う。
- 家族との話し合い:避難ルートや連絡手段を確認。
こうした小さな行動が、いざというときの安心につながります。
4. 防災は継続が大切
防災対策は一度やれば終わりではありません。建物の劣化や生活環境の変化に合わせて、定期的に見直すことが大切です。この記事をきっかけに、ぜひ防災対策を進めてみてください。
次回の記事では、具体的な防災グッズの準備方法について詳しくお伝えします。「備えあれば憂いなし」を一緒に実現していきましょう。