PR

防犯対策は心構えから!頭真っ白では護身術も役に立たない!

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

こんにちは。本業で不動産営業をしているはるちゃんです。
私は主に賃貸不動産の管理を、賃貸・売買の仲介、その他の業務に携わっています。
さて、昨今の闇バイトに関連する強盗事件などの報道を見聞きして、皆さんは防犯対策を行っていますか?
実は、私は元警視庁の警察官です。もう25年も前の事ですが。
今回は、防犯について考えていきたいと思います。この記事を読んだ方々が、同様の犯罪に巻き込まれないように、また、犯罪を未然に防ぐ抑止力になって頂けると嬉しく思います。

防犯に対する心構え

個人住宅の防犯といえば、大きく分けて次の2種類です。
まず、侵入を防ぐ防犯。玄関や勝手口の鍵のピッキング対策や防犯ガラスなどで物理的に侵入を阻害します。
そして心理的に侵入を抑止する防犯。防犯カメラや音と光で警告を促す防犯グッズなどで侵入することをためらわせます。
しかし、防犯で本当に大切なことは、『心構え』です。防犯グッズを揃え、万全の対策をとったとしても、それは侵入にかかる時間を少し長引かせること、ためらわせることであって、被害をなくすものではないからです。

私が警察官として勤務していたのは、1990年から1999年までの約9年間。在職中に強盗事件を扱ったことはありませんが、空き巣被害を扱ったことがありました。
被害者の方が「犯人を捕まえてやりたかった」と怒っているのに対し、刑事の先輩が「鉢合わせしなくてよかったですね」と声をかけていたことを覚えています。
警察官は、犯人を捕らえる立場にいるため、鉢合わせしたとき、または対峙したときの対処法や取り押さえ方を訓練していますが、必死に抵抗する犯人はとても危険です。
どのような準備をしてきているかもわからないのです。
防犯の心構えとして重要な事は、防犯グッズで稼いだ時間を使って、逃げる、助けを呼ぶ、それが大事なのです。

防犯グッズのおすすめ

防犯グッズをおすすめするうえで、先に書いた逃げる、助けを呼ぶという事を目的としたものを選ぶのが良いと思います。
例えば、防犯グッズではありませんが、割れて大きな音が出るような花瓶であったり、近隣に助けを呼べるほどの音量を発することができる防犯ブザーといったようなもの。
お金をかけて設備を整えることも有効ですが、いざ鉢合わせしてしまったときに行動できるものを用意しておくのがよいと思います。

「いざというとき、体は硬直し、頭も真っ白になって、習った護身術の技どころか、全く動けなくなるでしょう。なので、護身術として教えるのは技ではなく、平常心を保つ練習や行動するきっかけを作ることなのです。」

言葉やニュアンスは異なりますが、沖縄で中国武術を指導している先生が護身術の指導の中でこのようなことをおっしゃっていました。
防犯グッズは、究極的には身を守る、生命を守るために必要な時間を確保できる備品を備えておき、使えるようにしておきましょう。

地域で行う防犯対策の重要性

私自身もそうですが、親類縁者や近所にも「一人世帯」が増えています。
一人で犯罪者に対して立ち向かうのは非常に危険です。
逃げる。避難する。助けを求める。被害者の生命、身体が守られるかどうかは、地域の協力によっても大きく異なってきます。
防犯訓練や防災訓練など、各種訓練を行っている地域もあると思いますが、心構えを地域全体で持つことも必要なのではないでしょうか。
例えば、近所で大きな物音がした時に、異常が起きたかも知れない。その時は地域でどのように助け合うのかを考えて用意しておく。
普段からそのような交流をすることで、不審な行動をとっている人を早くに見つけることができるかもしれません。
「一人世帯」が増えた今、リアルに近所と交流していくことが困難にも感じられますが、地域で助け合って防犯対策することで防げる犯罪も多いのではないでしょうか。

見出し④犯罪者を生み出さない環境づくりを

犯罪者とは、犯罪を犯した人のことを言いますが、被害者がおらず、被害がなければ、その犯罪は未遂となります。
私は警察官として勤めた約9年間のうち、約6年ほどを機動隊員として従事しました。
機動隊とは、平時は警備対象とする施設の警備に従事し、犯罪を抑止します。
警備対象の施設周辺で違法行為を行おうとしても、警察官の姿を見せつけることで、未然に防止するのです。
個人の住宅ではここまでの事はできませんが、地域の目で犯罪を未然に防止することがかなうのではないでしょうか。
そのような環境づくりがおこなえたら、犯罪者を未遂犯にとどめることもでき、闇バイトで未来を失う人を減らせるのではないかとも思います。

まとめ

防犯対策には心の準備も必要だと考えます。
設備やグッズで時間を稼ぎ、犯人との距離を確保し、避難経路と救援方法を準備しておくだけでは足りないのではないでしょうか。
親や家族、身の回りの人が巻き込まれないとも限りません。
皆で声を掛け合い、助け合って防犯意識を高めておく事が大切なんだと思います。
防犯と護身。できるところから始めましょう。
では、また。

タイトルとURLをコピーしました